■HICAS
日産の4輪操舵システムの名称。ステアリングギヤボックスに設けられたバルブがコーナリングの横力によって押されると、後輪がサスペンションメンバーと一緒に同位相でステアされるもの。この方式はその後ハイキャス?に進化し、後輪が前輪よりわずかに遅く操舵される方式となり、より自然なハンドリングに改善された。さらにシステムにコンピューターを導入したのがスーパーハイキャスで、この方式では中低速時に速い操舵を行った場合に、後輪を瞬間的に逆位相にするなど、一層きめこまかなハンドリングのコントロールができ、目標となる走行ラインのトレースがより正確に行えるようになっている。
■HID
HIDはHight Intensity Dischargeの略で、高輝度放電式ヘッドランプのこと。通常のヘッドランプはバッテリーの12Vを使用して、50〜55Wの球を点灯させているが、HIDは数千Vまで電圧を上げて、キセノンガスなどを封入した発光管内でアーク放電を起こして発光させる光源を使用している。バルブは30W程度で消費電力は小さいが、光量が大きく太陽光に近い自然な発色が得られる。通常はキセノンガスのバルブを使うのでキセノンヘッドランプとか、放電を意味するディスチャージランプいう名称でも呼ばれている。
■LED
電流を流すと光を放射する半導体素子で、発光ダイオードと呼ばれている。材料によって決まった波長(色)の光を発する。現在は赤・緑・オレンジ・青などのLEDが開発されており、点灯/消灯を小電力で簡単にコントロールできる。車での利用で一般的なのがハイマウントストップランプで、赤のLEDを数十並べて使用している。
■LSD
差動制限装置のことで、Limited Slip Differentialの略。駆動軸の片側のタイヤがぬかるみに入るなどしてグリップを失うと、デフの働きによって反対側のタイヤは回らなくなり、車は動けなくなってしまう。この現象を防ぐために左右の駆動軸の回転速度の違い(差動)を制限したり、時にはロック(直結)するためのメカニズムを備えたデフがLSDである。機構の違いによって摩擦式LSD、回転数感応式LSD、トルク感応式LSDなどの種類がある。
■MR
エンジンの搭載位置が車の前軸と後軸の間にあるものをいう。一般的にはキャビンと後軸の間にエンジンを積んだスポーツカーに多く、通常後輪を駆動する。フェラーリやランボルギーニなどのスポーツカーはほとんどがミッドシップである。マツダのRX7が「フロントミッドシップ」というコピーを使ったことがあったが、これは前軸より後ろにエンジンを搭載しているとの謳い文句で、ロータリーエンジンのコンパクトさのなせる技であった。
■MT
手動変速機のこと。従来「マニュアル」という単語を付けてはいなかったが、オートマチック トランスミッション(AT)が出来てから、ATに対する対語としてMTという呼び方をするようになった。通常は左足でクラッチ操作をしながら変速操作をするが、最近では一部のスポーツタイプの車と廉価車にしか搭載されなくなっている。
■NA
自然吸気。エンジンはピストンが下がる時にシリンダー内に負圧が出来て、その負圧によって空気を吸入する。このように、大気を自然に吸入させる方式を NATURAL ASPITRATION (NA)と呼んでいる。NAの場合高回転になると吸排気抵抗が増えて効率が30%ほど落ちるといわれている。また、空気密度の薄い高地や高温時にも性能は低下する。